平敷兼七さん

 先日、友達の写真展へ行った時に初めてお会いした写真家の平敷兼七さん。会うのは今日で2回目だが、平敷さんを知ったのは7年も前。
 たまたま参加させていただいた写真イベントで平敷さんの写真を見て、「表現者」でなく、「記録者」でもなさそうな不思議な感じがしたことを憶えています。
 話をもどすと、初めてお会いした時に「お米を買うよ!」って言ってくれたのでお言葉に甘えて自宅へお邪魔してきました。
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 「浅野くんも写真撮ってるんだって?」と尋ねられ、「生業にはしてませんが撮ってました。」と答え、「すいません、写真撮らせていただいていいですか?」と言いながらカメラ付き携帯電話を写真家に向けた。
何も言わず笑ってくれた平敷さん。ばつの悪い笑顔で「いきますよ~」なんて言ってる自分にがっかりした。
 
 事務所の中には代表作の原版や、若い頃に自分で作った写真集がたくさん並んでいる。そのなかで自分が「グッ」ときたのがこの「南灯寮」
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 写真は全部青焼き印刷(設計図などでよくつかわれる印刷)で、苦学生の貧乏さと楽しさが記録されていた。
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 わざとらしい恐怖感や、何かを擬人化させ平衡感覚を奪うようなこともない記録的な視線には、やはり何か混ざっている気がする。
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 後半、だれかが亡くなったらしい。しかし、あまりさみしさが感じない。逆に温かみを感じてしまう。
「撮り続け、記録し続けると、最後までお付き合いすることも多くなる。」そう言われ、本棚をみると告別式のアルバムも数多くある。
 
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「楽しいことは何度でも味わいたい!撮って楽しみ、後でまた楽しむ」ただそれだけのこと。
だからこそ最後までお付き合いできる記録者でいられるのだろう。

 七年前の話を平敷さんに話すと、あんたの写真これか!?ってしっかり記録されていました。
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by asano_hayato | 2009-09-17 23:11 | 人・お店